岐路

人は毎日小さな事から大きな事まで
岐路に立ち
自分や誰かに頼って道を選んで生きてる

そして躓いて膝を擦りむいたり
時として立てなくなったり。
それでも足を引きずって歩く人もいたり
中にはうずくまって下を向いてる人も。

その先には大きな大きな壁が待ってたり
ここを降りるの!?って崖があったり。
なんでこんな道を選んじゃったんだろう…

そう思って
悲しくて
辛くて

あの間違えたとこへ戻りたくて

なぜ?

何故あなたが選んでないほうの道が
明るいと思う?
同じ確率で今より悪い未来だったかもしれない。
存在しない道の先は光か闇かなんて分からない。

だから信じて。
今のあなたの判断は間違ってない
あるのは
あなたの選んだこの道だけ
この道が正解なの。
ほら
よく見て
手を差し出してくれてる人がいる

ほら
よく見て
自分の身体を

あれ?命綱が…あの人がつけてくれたよ

ひとりぼっちで

落ちないように。

硝子

壊れた心は
まるで落とした硝子細工

壊れるのは一瞬
元に戻すは時間がかかる

焦らないで
ひとつづつ
粉々になった粒まで見つけて
元に戻してく
きっと
必ず直してやる
全部
集めて戻してやる


新しいの買った方が早くない?


ばか
これじゃなきゃダメなんだ

あなたじゃなきゃ。

組絵

無数にある組絵の欠片
その中で
同じ絵だと思って重ねた二枚のピース
でも上手くはまらないの

この日本で
奇跡の出会い
そこに描いた未来図が
似ているなら
あなたの凹んだとこは僕が足して
僕の出てるとこはあなたが削って

ほら
君で合ってた

見えるかい?
二つの欠片で描いた未来図

昼星

気づかないんだよそこに居るのに

晴れてるからな。
昼の星。

本当は沢山居るんだこの空いっぱいに。
でも気づかない。

そう
心が青空で満ちてる時。


やがてお日様が沈んで
暗い闇が訪れると
彼らに気付く
強い光 か細い光

そう
心が漆黒の夜になれば。

本当はこんなに沢山の幸せや
沢山の支えてくれてる人がいる
明るいと見えないもんだ。
明るくても
それを識る人になりたいもんだねぇ…


星の中には
その姿は既に無く
光だけを与えてくれるものもあるという

そう
居るだろ?
亡くてもまだ心に光を
放つ星。

善悪

暗闇の中で生まれて
暗闇の中で育って
暗闇の中に生きてるの。
だから暗闇しか知らない。
暗闇の中でご飯を食べて
暗闇の中で小鳥のさえずりを聞いて
暗闇の中で眠るの。
だからとても幸せ。

そこに誰かが光の扉を少しだけ開けたの。
そこは眩しくて見た事ない世界が広がってそう。
でもまだ怖くて見られない…。

そしてまた扉を閉めたの。

その人は
私にとって善?
それとも悪?

私の知らない事を教えてくれた人
暖かな明るい光があるのを教えてくれた。

でもそれで私は今を幸せだと感じられなくなったの。
知らなければ
このまま幸せで居れたはずなのに。

あなたは誰?
なぜその扉を開けたの?

そこに扉がある事に気付いて今
私はどうしたらいい…。


この扉の向こうに
出る勇気がない
いっそ無理やり連れ出してくれるなら…。